エナメルピンの最小発注数 MOQ とは
MOQはMinimum Order Quantity、つまり工場が1デザインあたり受ける最小発注数です。エナメルピンでは金型、メッキ準備、色合わせ、検品に固定コストがあるため、少量でも一定の作業量が発生します。最初にMOQを把握しておくと、原稿完成後に数量や仕様を作り直すリスクを減らせます。
一般的なMOQの目安
中国系の工場では、ハードエナメルで50から100個、ソフトエナメルで100個前後を最小とする見積もりがよくあります。小ロット対応の業者は10から30個を受けることもありますが、単価やセットアップ費は高めです。欧米のメーカーは100から300個以上になりやすく、納期や検品体制も含めて価格差が出ます。
数量が単価に効く理由
金型代や初期設定費は、50個でも300個でも大きくは変わりません。そのため少量では固定費が1個あたりに重く乗り、100個、300個、500個と増えるほど単価が下がります。ただし1000個を超えると材料費と作業費の比率が大きくなり、値下がりは緩やかになります。需要が不明な段階では在庫リスクも同時に見ます。
MOQを下げたい時
交渉するなら、デザイン数を減らす、標準の台紙や袋を使う、先払い比率を上げる、色変えのみで金型を共用できるか聞く、という順番が現実的です。Kickstarterや予約販売では、支援数に20%程度の予備を加えてMOQを決めると、破損交換や追加注文に対応しやすくなります。